DELL Vostro 3470 通常電源へ

hpとDELLさんがどのような電源を使う設計になっているのか?変換ケーブルなど検索して勉強しました。
今回はDELLさんのスモールフォームファクタ(SFF)省スペースパソコンの電源交換となります。
私が改造して遊んでいるのは DELL Vostro 3470 です。

hpとDELLで共通する設計思想の話。
電源では12Vしか生成せず、MB上で5Vに変換してSSDやHDD等に送っているようです。
スタンバイ電源(スイッチをコントロールするための装置が働く為の電源)が通常のATX仕様では5Vなのに対して12Vが供給されている。
通常のATX電源の5Vを昇圧して12Vに変換した場合電流不足で起動しない。
スタンバイの12Vはそのまま通常の12Vとして供給されるルートと同じケーブルを利用している。
なので

ATX電源を常にONにしておく事で12Vを供給すれば問題なく作動する

という事になってました。
電源の寿命を考えると使わない時は切りたいのですが自動では(基本的に)無理、という事です。

今回はどうせ昇圧しても作動しないならあきらめて昇圧回路が入ってない変換ケーブルを買ってみました。

for Dell Motherboard with 6 Pin Port 24 Pin to 6 Pin ATX PSU Power Adapter Cable 13.3-inch(34cm)

1200円ですお高いですね><

ピン配列は上記の通りですね。
COM(GND)黒
PS ON (電源スイッチ)緑
12V 黄色
PWR OK グレー
電源(16)がCOM(5)と直結されていて常にATX電源がONになるようになってますね。
ここにスイッチをつければ電源裏のスイッチによらず電源のON OFFができそうです。
6ピンでも8ピンでも適当な変換ケーブル買って改造してもOKそうなのですが、電源系と信号系でケーブルの太さが違う場合もあるっぽいので安全を金で買う意味で1200がギリ我慢できる範囲と判断しました。

MB上のピンアサインはこんな感じです。
通常はイエロー(黄色)である12Vがスタンバイ電源と併用という特殊なので白なのかな?という雰囲気です。

ではケースに入れて接続していきます。

SSDやグラボも電源に直接繋げました。
グラボは前回の実験からつけたまま作業してました。(ベンチなど走らせてないので大丈夫かな?って)
今回通常電源になったことでリスクはなくなりましたね^^

電源の裏にあるスイッチをONにすると電源が起動しっぱなしになります。

取り付けたケーススイッチ起動です。

はい、想定通り問題なく起動しました。

省スペース系だけでなく、DELLさんはミドルタワー型でも専用電源を利用しているっぽいので今回のVostroシリーズだけでなくOptiPlex  Inspiron なんかでも専用電源を通常のATXに変更する時に利用可能かもしれません。(他のシリーズの構造は詳しく見てませんが)

おまけ
PWR OK の配線は電源が正常な状態かチェックする為にあるっぽい。
hpにはすでにその配線の接続は無かった。という事は電源が壊れていても・・・という事か?
まぁ経験上、電源の悪くなり方ってそんな雰囲気ではないっぽいけど。

それにしても、電源に5Vを作らないとか、省スペースには必須なんですかね?
スタンバイが12Vとかオリジナル規格の電源を止めて、通常のATX電源でも流用可能な規格でつくってくれれば廃棄PCはもっと減らせるんじゃないかな?